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秋元康氏の「象の背中」読みました。冒頭から、鼻の奥のほうがツ〜ンとしちゃって、涙、涙、最後のほうはもう嗚咽にちかい状態、とても喫茶店などでは読めませんでした。愛人がいたりして、女性には不評という説もわからないではありませんが、私には余りにも衝撃的というか、心の底をわしづかみにされた感じでした。フィクションだとわかっていても、人は自らの死を意識したときどうするだろう・・・という問いを、あなたならどうするというより、俺はこういう生き方、死に方しかできないんだという主人公の切々としたメッセージが心の芯から揺さぶります。死ぬことは怖くない、ただ忘れられることが怖い・・・。と言っていた彼が、ホスピスで長年不仲で音信不通だった長兄と抱き合い「俺、死ぬのが怖い」と泣く場面は切なかったです。たびん、今自分が、ずっと人の死を見てきたことから、現実に自分の死を感じてるから余計に思い入れがはげしいのでしょう。2日間、HCUで意識朦朧としたなかで、ここから先へ一歩踏み出すと永遠の彼方へいてしまう・・・と意識することが何度かありました。正直怖かったです。まだ言い残すことがたくさんある。そんな思いで必死で目を開けました。そして見えるのは真っ白な天井と、たくさんのチューブがつながった測定器。これで生命が維持されてるのかなあ・・・と朦朧とした意識の中で揺れてました。あとがきの児玉清さんとの対談の中で、児玉さんが37歳の娘さんを癌で亡くされたくだりを話されてたシーンは涙なくして読めませんでした。生きること、死ぬことを改めて感じさせられた一冊でした。もう一冊、重松清氏の「カシオペアの丘で」はまた別の機会に・・・。
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